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2005.07.09

JR西日本株主総会その4

今回で、この株主総会に関するコメントはまとめにしたいと思います。
ここから初めて読んでくださる方は、ひとまず「その1」から「その3」までをご一読いただきたいと思います。

それでは「補足説明」から

1、第一番目に質問された株主さん
この方の質問内容は、今回の宝塚線大惨事と関係ないものでした。すでに場内は営業報告が始まる頃から緊急動議を求める声や野次罵声が時折飛び交い、この最初の質問では、どんな「突っ込んだ質問」が来るか、一同緊張の面持ちで聞き入ったものでした。ところがこういう内容。壇上の役員さんはホッとされていたようですが、一部株主からは質問された株主さんに罵声が飛びました。

2、11時16分、11時57分の質問
こういう内容の口調の激しい意見には、場内から「そうだそうだ」の野次、拍手が多く出ました。垣内議長のお詫びは、よくテレビで観たものとあまり変わらず、新鮮味という点には大いに欠けていました。南谷会長や井出相談役は何も話しませんしね。またよくある「社員株主」から議長への「議事進行!援助」は全般的にほとんど聞けませんでした。

3、11時30分の質問
この方の質問中、私の周囲の株主さんが「なんや!ワシら配当金返さなあかんのかいな。しゃあないけど殺生やなあ」とひそひそ話。

4、11時32分の質問
この元運転士の方の質問は長時間になり、議長が「もっと簡潔に質問は3つまで」と突っ込んだのですが、株主さんの数人から「続けろ続けろ!この人の言うことはみんなよく聴け!」と野次が。

5、11時48分の質問
今回の株主総会は約2000人の株主がつめかけたため、メイン会場に入りきれない株主さんが「第二会場」へ誘導されました。この「第二会場」には当然役員さんは誰もおらず、質問したい株主さんは付近のJR西社員に告げた上でメイン会場へ誘導されることになってましたが、やはり不公平感はあったと思います。

6、12時13分の質問
この答えの中の「宝塚線は過密ダイヤと認識していない」という語句だけが一人歩きしてしまい、翌日の新聞にかなり取り上げられました。実際はこういうやり取りだったのです。

で、感想

・役員さんは従来の通り、形式的に詫びるだけ。新たな展開はありません。これでこの会社は今後は大丈夫という確信を得るにはちょっと・・・という内容でした。
・場内は野次罵声が飛び交いましたが、混乱して収拾がつかないというほどではありませんでした。野次は役員さんにはもちろん、「しょーもない質問をしている」とみなされた株主にも遠慮なくとんでいました。宝塚線事故には関係のない質問をしたかった株主もいるでしょうに・・・
・そして私にとっての一番のサプライズは、関西人の株主は、こんな総会においても質問や野次でウケを狙っていること!「役員にATS付けろ!」はかなりウケてました。

時期はずれで、しかも固い内容の文書でしたが、このシリーズはこれにて終了したいと思います。
ただしコメントが多く寄せられたならば、引き続き書くこともあるでしょう。

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コメント

福知山線の運転が再開した6月19日に北陸のJR西日本は
「リバイバル白馬」という臨時の急行列車を走らせて
いました。国鉄色の車両を使った列車です。

臨時列車とは言え、鉄道ファン向けのサービスという
面は否定できません。

おそらく社長は知らなかったのだと思いますが、支社
レベルでのあの事故への認識はまだまだ甘いように
感じています。本音は、運転のド下手なあいつ(死亡した
運転士のことですね)が悪い、なのかなー、と思ったり
しています。

ド下手に運転させていた会社が本当は悪いのですが。
ミスしたときの教育は旧日本軍並みのようですし。
車両の不具合(空走時間が長いことがある)も一部で
報道されていました。

運転室の後ろに「命」と書かれた紙が貼られたくらいで
ビビらないでほしいものです。女性職員に暴行、は
いけませんが。

投稿: 鈴木 康弘 | 2005.07.09 20:03

この総会での株主さん達の意識としては、「もう今から何を言っても改まることは無いだろう。役員は謝りたおしているし、かと言って要望伝えてもマトモに聞き入れる輩でもなさそうだし・・」という諦めに近いものが大勢を占めているように感じました。また実際に質問の中には「垣内さん、あんたエラい時に社長になって貧乏クジ引いたと思ってるだろ?」というヤケ気味の皮肉もありました。役員相手の株主総会でもこれだから、支社レベルでの社内感覚とか、それに対する利用者の感覚なんぞ、ご指摘の通りのレベルかと思います。
ひとつ言えることは、60m近くもオーバーランするなんて、ド下手のレベルをも超越している・・・「ここらへんに停める」という感覚を最初から失念しているとしか思えないということです。ゆえに当日の事故車両自体に何か不具合があった可能性があります。ただし、それならそれで、その不具合をどこにも申告しなかった運転士の行為は責められるべきものと考えます。

投稿: れじぇんど | 2005.07.11 23:48

 はじめまして。

 貴重なブログ、ありがとうございました。
役員にATSをつけろ!、にはワタシも笑ってしまいました。その通りです。
 たいして反省していない、ってことですかね。かわして、逃げて、避けて、一般シャインから見ても、悲しいひとときだったことでしょう。

投稿: お疲れ | 2005.07.14 00:05

「お疲れ」様へ
役員さん方、見た感じでは、何か「たいして反省していない」というより、「どう反省したらいいのか判っておられない」という印象を強く持ちました。国鉄時代からエリートコースまっしぐらで、叱られた経験などほとんど無い方々ばかりですから。
日勤教育にしても運転士の心理状態にしても、役員から普段の報道には無かった新たなコメントが出るというサプライズを少し期待したのですが、簡単に裏切られました。書かれておられる通り、かわして逃げて・・・の印象が強かったです。ちなみに会場内の一般社員には「覇気」がもっと感じられませんでした。むしろそのほうが怖く感じました。

投稿: れじぇんど | 2005.07.15 00:12

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