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2006.10.02

ディープインパクトの敗因

このブログを観てくださる方々は、どちらかというと競馬には詳しくない方が多いと思われます。
それでも昨夜のフランス凱旋門賞だけは観られた方、観るまではいかずとも何らかの興味を持たれた方がおられることと思います。
ここで、日本最強馬のディープインパクトがなぜ負けたのかを、京都競馬場で4年間裏方やってたれじぇんどが、簡単に原因について触れてみたいと思います。

ワタシなりに思うに、ディープインパクトの敗因は
「ディープインパクトが賢い馬であるがゆえに、環境の違いを余計に感じ取ってしまったこと」
に尽きると思われます。

強い馬は総じて賢い馬である場合が多いです。
アホな馬は「競馬が何であるか判っていない」、つまり皆と一緒に競馬場を一周走ればいいというくらいしか思っていないのに対して、賢い馬は「ゴール地点で先頭に立っていなければならない」ことを判っています。
そのためのペース配分はもちろん、スパート地点まで自分なりに覚えています。

今回の凱旋門賞はNHKでLIVE中継だったから、馬が装按所からパドック(下見所)に出てきて、本馬場へ入場してからスタートするまでがノーカットで観れました。
その一連の動きが日本の競馬場と違うことに気がついたでしょう?

日本ではパドックには出走約50分前に出てきます。
凱旋門賞は出走20分前に出てきました。
日本ではパドックから本馬場まで地下道を通ります。
凱旋門賞は観衆にはさまれた地上の通路を通りました。
日本では本馬場には出走20分~25分前に出てきます。
凱旋門賞は本馬場に出たのは出走7分前でした。
ほかにも
日本の芝コースは芝が浅くて硬いです。
凱旋門賞のコースは芝が深くて柔らかいです。
日本の競馬場はみんな日本語話しています。
凱旋門賞のロンシャン競馬場はみんなフランス語話しています。
つまり、ディープインパクトから見れば、普段とは「リズム」が異なる、どうしようもない違和感があったということです。

普通は「スクーリング」という事前下見を施して、馬に実際のコースや通路を事前に通らせて、ある程度慣らせておくのですが、スクーリングの日には観衆はいません。
ゆえに、ディープインパクトは賢い馬ですから、どうしても自分なりにいつもとは違う何かを感じながら、リズムを知らず知らず乱されていったというのが本当の所だと思います。

もちろん地元ヨーロッパの騎手は、日本の馬に勝たせてなるものかと、徒党を組んで牽制してきたとは思います。
もっともレース観てた限りでは、ペースこそ乱させたものの、あからさまに進路を狭めるような動きは無かったように思います。(ちなみに昭和61年のシンボリルドルフは競走中に故障を発生して敗れました)

今になって前哨戦のフォア賞に出走しておいてもよかったのでは?という気がします。
しかし、惨敗ではなかった。
ぜひ来年再挑戦して欲しいものです。
日本にいても勝つべきレースは有馬記念を除いてすべて勝ったし、いっそ海外長期滞在でもして備えて欲しいと思います。
いやー、久々に長い文になりました。

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