定点写真 その10 京都 京都駅前
定点写真シリーズ、第10弾は京都・京都駅前です。
1枚目の画像は1975年8月に、京都駅前の烏丸通りと塩小路通りの交差点南東角から京都タワービル方向を撮影した光景です。
画面の中央にある電車は烏丸通りを終点の京都駅前に向かって走行しています。また画面手前のレールは市電京都駅前電停の東乗り場と西乗り場を結ぶ連絡線であって、営業路線ではありません。
電車の背後にあるビルは京都タワービルです。このビルの上に高さ100メートルの京都タワーが鎮座しています。実際ビルに「タワー入口」という表記がありますね。
画面右奥に見えるルネサンス風の雄大なビルは丸物百貨店です。京都物産館として開業し、駅前デパートの草分け的存在でした。現在のパルコ池袋本館や渋谷パルコも丸物百貨店でした。
2枚目の画像は、2010年現在の、1枚目の画像とほぼ同位置同アングルで撮影したものです。
1枚目の電車が走行していた京都市電烏丸線は、1977年9月30日限りで廃止になりました。手前の連絡線は一部が市電全廃後も残存していましたが、1980年末に撤去されました。
大きく変わったのは丸物百貨店です。1枚目の画像撮影の2年後に京都近鉄百貨店となりました。その後も増床や改装を重ねて営業し続けていたのですが、ジェイアール京都伊勢丹の開業による業績悪化から2007年に閉店。建物は解体され、新たに2枚目の画像のような建物が新築されています。この新しい建物はヨドバシカメラなんです。この秋に開店予定です。
こうして見るとタワービルが、細かいところに改装箇所があるものの、全体的にはさほど大きな変化がないことがわかります。このビルは1964年の建築。まもなく築50年を迎えます。上部に京都タワーがあることから考えて、大規模な改装は行なわれない・・・というか行なえないのでしょう。まだしばらくはこの景観が続きそうです。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント